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月経困難症とPMS(月経前症候群)の違いと共通点

2020年06月19日

月経に関係する症状には様々なものがあります。中でも特に多いのが月経困難症とPMSです。この2つは似ているようで明白な違いがあります。
月経困難症は月経の直前や開始直後に症状を発現する症候群であり、月経の終了の時期になると症状が治まっていきます。症状としては悪心、嘔吐、下痢、頭痛などが挙げられます。強い痛みが現れることも多いのが特徴です。
月経困難症には大きく分けて2つの種類が存在します。1つは原発性のものです。これは子宮をはじめとする骨盤腔内臓器に疼痛の原因が認められない場合に診断される病であり、原因の特定が難しいケースが多くなっています。
2つ目は続発性月経困難症です。こちらの場合は疼痛の原因となっている病変が骨盤腔内に存在しているので、治療の目途は立ちやすいと言えるでしょう。その診断を受けた際にはすぐに治療を開始することが大切です。

PMSは生理前に起こる心や体の不調を言います。月経困難症が生理開始直前または直後に発症することが多いのに対し、PMSの場合は3日前から10日前から起こることが多いという特徴があります。生理が始まると基本的にはPMSの症状が治まります。

これには排卵後に増加するプロゲステロンというホルモンが関係しています。このホルモンには妊娠を助ける働きがあるため、分泌されることによって子宮内膜を柔らかくしたり、ゆっくりと休むための眠気をきたしたりする効果が生まれます。妊娠しているときであれば問題がありませんが、妊娠していない時にこのような作用が起こると身体に負担を感じる方が少なくありません。そのため、PMSを治療する際にはプロゲステロンの働きを抑えることが重要となります。

月経困難症とPMSは発症するタイミングがやや異なるものの、女性ホルモンを原因としていることや症状の重さが人によって大きく異なることが共通しています。どちらの改善においても低用量ピルは有効となります。基本的には生理直前や直後に発症すれば月経困難症、生理よりも3日以上前に発症すればPMSと判断できます。しかし、かなり近い時期に発症することも稀にあるので、なかなか判別がつかないこともあります。心配な場合には医師の診断を受けるようにしましょう。

PMSは更年期障害と症状が似ているので勘違いされることもありますが、発症する年齢に違いがあります。PMSを発症するのは20代から30代であるケースが多いです。